本トピックスは(139)「同意書」を回収しませんか?とほぼ同じ内容の記事です。
「同意の撤回」は、地権者に取り重要なテーマであるだけに、一人でも多くの皆さまに理解して貰おうと、要点をわかりやすい「会話形式」へ編集し直して再度お届けするものです。
今考えると地権者に考える余裕すら与えようとしない乱暴なやり方だったな!わが家へも住友不動産の名刺を持った人物がやってきて、まだ知識に疎いわしらに夢のような話ばかりを聞かせるものだから、「大手企業が言うのだから」と相手を信じて「同意書」にハンコを押してしまった地権者もさぞ多かったのではないかな?
しかし1年が経過したいま、知識に疎かったわしにも多少の知識が身に付くようになり、再開発の問題点がいろいろと見えてきた。
いま考えると当時の私に再開発の知識なんか殆どなかった。だから後悔している。出来ることなら同意書を取り返したいのだけど、そんなこと今から出来るのかしら?
もちろん手書きでも構いませんし、ご自身の言葉で撤回の意思を伝えて貰っても結構です。但し、必ず書くべき事項が何点かあります。
1.「同意を撤回するので同意書を回収したい」と言う意思をはっきり書くこと。(「理由」まで書く必要はありませんが、サンプルでは「一身上の都合」としています。「一身上の都合」は個人情報ですから、聞かれたとしても答える必要はありません。)
2.同意書は必ず「郵送での返却」を依頼し、「返却期限」も設定してください。返却期限は「2週間」で設定すれば十分でしょう。
3.郵送先は「同意書」を提出した地元の準備組合となります。
相手が受領したことを確認するために「配達証明付き郵便」で郵送してください。(郵便料金は800円ほどかかります)
4.撤回の事実を行政へも知らせるため、写しを行政の再開発担当部署へも送付して下さい。
こちらは定形郵便物として84円切手をお貼り下さい。
5.更に「今後、準備組合側から連絡事項がある場合には必ず郵送でこれを行うことを指定し、それ以外の手段は控えてほしい」旨を明記の上、「電話、ファクス、メール、住戸訪問、第三者を介した連絡」などと、控えるべき連絡手段を具体的に列挙してください。これを行うことで、将来、準備組合側による電話や住居訪問等を防ぐことが出来ます。
しかしこれで本当に「同意書」はトラブルもなく戻って来るのかしら?
事業者側から「もう一度説明させて下さい!」などと執拗な勧誘を受けるのは勘弁だわ!
更に書簡では「今後何かある場合には必ず郵送で」と指定した上、拒絶する連絡手段(電話や訪問等)を具体的に明記するのです。
同意撤回書のサンプル例
《配達証明付郵便で送付のこと》
写)行政・再開発担当部局
2022年〇月〇日
〇〇〇地区市街地再開発準備組合
理事長 〇〇〇〇 様
〒〇〇〇-〇〇〇〇
東京都〇〇区〇-〇-〇
〇〇〇〇 ㊞
同意撤回の申し出書
・ 私は〇〇町〇番地〇号の地権者の〇〇〇〇と申します。
・ 私は以前、貴書式による「都市計画の手続きに関する同意書」を貴組合へ提出しました。
・ しかし、一身上の都合により同意を撤回することに決めました。
・ ついては私が貴組合へ提出した「同意書」の本紙を返却願います。
・ お手数ですが、〇月〇日までに私の住所へ郵送にて返却下さい。
・ 尚、今後、再開発関連で私へ連絡される場合には、必ず郵送にてご連絡をお願いします。
・ 郵送以外の手段(例えば、電話、FAX、電子メール、住宅訪問、第三者を介した伝達など)による連絡は今後お控え頂きますようお願いします。
以上、よろしくお願い申し上げます。