TOP_Topics 再開発、ここに注意

(141)土地持ちは損をする!(動画を公開)

投稿日:

土地所有者にとり、まさに判断の「決め手」とも言える重要な問題。
それは再開発で、地権者の「土地」がビルの「床」へ変換されることで、資産の価値が時間と共に減って行く(=損をする)と言う深刻な問題です。
損をしてまで再開発に応じたいと考える地権者はいません!
しかし一方で、住友不動産は地権者に対してこの問題を詳しく説明しようとはしません。どうやら他地区でも状況は同じようです。
それならばと、

この問題をわかりやすく解説した
YouTube動画を制作!
配信を始めましたのでご視聴ください。

【動画タイトル】 #8 土地所有者は「再開発」で損をする!
(以下のサムネイルをクリックすることでご覧頂けます)

「土地から床へ」でなぜ損をする?

土地は所有していれば30年後も50年後も土地としての資産価値は残ります。一方、「床」は減価償却資産です。たとえ権利変換のその「瞬間は等価」であったとしても、交換後、床の価値はどんどん目減りして行き、30年もたてば二束三文となってしまいます。

1,000万円の土地を同額の高級車と交換するようなイメージです。
車は10年も経てば二束三文になります。再開発もこれと同じです。

事業者に言われるまま再開発を進めれば、地権者の資産価値は時間の経過と共に減って行きます。しかし、住友不動産はこの問題について詳しく説明をしようとしません。地権者が公開質問状を提出しても住友不動産は「回答を拒絶」する有様です。もちろん地権者へ損失補填などある筈もありません。

これが住友再開発の実態です!

同じ土地所有者でも「法人」の場合は問題が更に深刻です。
土地を担保に銀行借り入れがある場合、もし土地が床に変換されれば銀行融資枠が減り、経営に支障が出かねません。
経営者であればなおさら簡単に土地は手放せないことになります。

住友不動産には説明責任がある!

再開発事業者として住友不動産は地権者への説明責任があります。

「土地から床へ変換しても地権者は損をしない」
と言うのなら、住友不動産は地権者の疑念に率直に答え、
抽象的な形ではなく具体的に書面により説明すべきです。

それこそが再開発事業者の役割であり責務ではないでしょうか?

-TOP_Topics, 再開発、ここに注意

関連記事

(140)「同意書」を回収しませんか?(会話編)

本トピックスは(139)「同意書」を回収しませんか?とほぼ同じ内容の記事です。 「同意の撤回」は、地権者に取り重要なテーマであるだけに、一人でも多くの皆さまに理解して貰おうと、要点をわかりやすい「会話 …

(4)80%の地権者が準備組合へ加入?

2018年3月、まだ初期の頃の話です。 地元地権者を集めた再開発説明会があり、100名ほどの地権者が出席しました。その席上、事業者側から「再開発を進めたい。詳しい条件は後日決めさせて貰うとして、先ずは …

(5)地権者団体の設立

●再開発計画が立ち上がると、事業者側から計画区域内の地権者に対し様々な説明や提案が行われ、そしてほどなく「再開発を進めることに対しての皆さまのご了解を頂きたい」として同意書への捺印を求められるようにな …

(104)「数字の演出」にはご注意あれ

「演出」とは、ある結果を狙ってものごとの進行に意図的に操作を施すことを言います。舞台照明や音響設備の演出ならまだしも、地権者の大切な資産に係わる問題で、実態と異なる演出などされたら地権者はたまったもの …

(35)情報公開制度活用のすすめ

1.情報公開の重要性 首都圏各地の地権者団体と情報交換をしていてよく耳にするのは、地権者と事業者とでは圧倒的な情報格差が存在すると言う点です。 特に最近ではそのような傾向が顕著のようです。 再開発事業 …