本トピックスは(154)港区役所は区民を蔑視か?(続編)からの続きです。
多くの方々からコメントが!
港区から「区民の会」宛に9月5日付で届いた回答書。
(添付①をご参照下さい)
この書簡を一般公開したところ、区民を含む多くの方々から「本物の書簡なのか?」とのコメントを頂きました。専門家の方からも意見を頂きました。
まさか偽物?
もちろんそのように考えたくはありませんし、「区民の会」としても、「港区が偽文書を発行する筈がない」との立場を堅持しています。
しかし、「何者かが港区の名を語り、書簡を捏造した」としたらこの限りではありません。区の職員がこれを行えば「公文書偽造」を問われる可能性も出て来ます。(注1)
●公文書偽造=国や地方自治体などの公務員が作成する公文書を偽造・変造することを言います。これは犯罪です。犯罪ですから刑罰があり、法定刑は1年以上10年以下の懲役と定められています。因みに、罰金刑はないようですので、これはとても重い刑罰だと言えます。
多くの市民の方々から「本物の書簡なのか怪しい」、「注意すべし」との意見が寄せられたため、「区民の会」は港区に対して「印鑑の押された正式な回答書」の再発行を依頼することとしました。
(添付②: 9月16日付港区宛の再発行依頼書をご参照下さい)
なぜ港区の回答書が疑わしいのか?
前トピックスでも触れましたが、9月5日付で港区から届いたこの書簡。
やはり良くみると不自然な点があまりにも多すぎるのです。
① 通常ある筈の「港区の印鑑」が押してありません。
また通常ある筈の「割り印」も押されていません。
これでは、港区が発行した公式文書なのかの確認が出来ませんし、
後日、訴訟などが起きた際に、そのような書類が証拠書類として採用されるのかも定かではありません。
② 「日付」と「文書番号」との位置関係も上下が逆になっている。
区にここまで細かな規則があるのかは定かではありませんが、少なくとも港区の発行する他の書簡と比較すれば、両者の位置関係は逆になっています。やはりどこか不自然です。
③ 「問い合わせ先」には、今回問題を起こした係長の名前だけ。
これも明らかに不自然です。
通常、港区は「問い合わせ先」として複数の担当者名を記載することが一般的に行われています。それなのに今回は1名だけの記載。しかも、
問題を起こしたとされる人物の名前が「問い合わせ先」となっています。
中立的な立場で公平・公正な行政を行うべき港区役所の立場からすれば、明らかにこれは不適切な対応です。市民が「問い合わせ」を行っても、そのような人物が対応に出れば、正しい回答がなされないことが容易に想像できるからです。
地権者として大切なこと
私たちの今回の心配は「杞憂に終わる」かも知れませんし、そうなることを望んでいます。
しかし、再開発は地権者の大切な土地資産の供出を伴う不動産取引であるだけに、どんな些細な事柄でも不審に思ったら疑ってみるべきです。
自己の資産を守るためには、業者や行政に対して「性善説」ではなく、「性悪説」で対応することが大切です。(注2)
●性善説=人は生まれつき善であるとする考え。
●性悪説=性善説とは逆に、人は生まれつき悪であるとする考え。
「相手は大手不動産業者だから信用できる」、「行政が言うのだから間違いない」、などと安易に妥協していては、後日「こんな筈でなかった」と後悔することになりかねません。
それが再開発の現実であることを、皆さま是非とも肝に銘じて下さい。
さて、港区からどのような回答が来るのでしょうか?
【添付①】
【添付②】