TOP_Topics 再開発、ここに注意

(157) 準備組合の印刷物は「巧言」だらけ!

投稿日:


「巧言」とは、「言葉を巧みに言い回す」ことを言います。
住友不動産が再開発を計画する当地区では、「準備組合ニュース」をはじめ、準備組合が配布する各種印刷物にあたかも真実だと思わせる「巧言」が随所に仕込まれていることが、地権者の目から改めて明らかとなりました。

準備組合の印刷配布物は住友不動産側にとり都合の良い説明ばかりが目立ち、戦時中の「大本営発表」を想起させます。
その一方で、地権者が真に知りたい問題に関しては、彼らは様々な「巧言」を用いることで「詳細の説明」や「証拠の開示」を回避しようとする傾向が見てとれます。

定期刊行物である「準備組合ニュース」などを意識して読めば、そのことが鮮明にわかります。
さすがに印刷物である以上、彼らも明白な「嘘」は書けません。
だからこそ彼らの説明には、あたかもそれが真実であるかのように思わせる「巧言」が多用されていることがわかってきました。

住友と交わした基本契約さえ開示しない準備組合

準備組合が住友不動産との間で締結した「事業協力に関する覚書」。これほど重要な基本契約を、なぜか当地区の準備組合は様々な「巧言」を用いることで地権者へ開示しようとしません。
開示要求を行っても、準備組合は彼らの印刷物を通じて要点の説明をするだけです。しかし準備組合は「信用」も「実績」もなく、金融機関から融資を受けることさえ出来ない「任意団体」に過ぎません。従い、彼らの説明をそのまま額面通りに信じるわけには行きません。やはり「覚書」そのものを全文開示することが不可欠です。

準備組合は日頃から「地権者の皆さまが主体」だと言いながら、
その主体である地権者に対して「覚書」と言う重要情報を開示しようとせず、秘密主義を貫こうと言うのですから言語道断です。
このため地元地権者は、「事業協力者」を名乗る住友不動産の契約上の役割や権利義務関係について、今もその詳細を知らされておらず、極めて不自然な状況にあると言えます。

「覚書」の全文が開示され、地権者が詳細を精査することができるようになれば、そこから多くの真実を知ることが出来ます。
「覚書」が開示されれば、住友不動産の事業協力者としての役割はもとより、「住友不動産は本当に保留床を正当な条件で買取るのか?」、「再開発が頓挫した場合、住友不動産からの借入金返済が組合員へも及ぶのか?」と言った、地権者が危惧する事項の多くも自ずと明確になります。だからこそ地権者たちは「覚書」の全文を読み、内容を検証する必要があるのです。
もし条文に不鮮明な個所があれば、直ちに専門家の助言を得る必要も出て来ます。
自分たちの大切な土地資産に直結する事柄ですので、これらは地権者にとり当然の権利だと言えます。
しかし残念ながら、準備組合は様々な巧言を用いることで「覚書」の中身を全面開示しようとはしません。
なぜなのでしょうか?
内容を精査されては困る事情でもあるのでしょうか?

準備組合は地権者からの開示要求に押され、先日

「事務所に来れば地権者には見せる」

と発表しました。しかしこれも彼らの「巧言」の一つだと考えられます。
わざわざ契約に疎い素人を準備組合事務所まで出向かせ、事務所内で「覚書」を見せたところで、いったいどうやって中身が検証できると言うのでしょうか?
「見せる」と公言したのですから、彼らが定期的に発行する「準備組合ニュース」と共に「覚書」のコピーを同封して地権者へ配布すれば問題は簡単に解決する筈です。
しかし彼らに「覚書」を全面開示しようとする意思はないようです。
準備組合は、「事務所に来れば地権者には見せる」などと言う
「巧言」を用いることで形式的に「開示した事実」を作り上げようとしているだけで、実態的には開示しようとはしないのです。

準備組合は「地権者が主体」だと言いながら、
その主体である地権者に対し重要情報を開示しようとしない。
そして「巧みな言い回し」で開示を回避しようとする

 

まさに秘密主義に徹する住友再開発の本性が見えた感があります。他地区の皆さまもこのような手法には十分お気をつけ下さい!

まとめ

「住友不動産と取り交わした『事業協力に関する覚書』は、
準備組合事務所へ来ればいつでもご覧いただけます。」

このような「巧言」を用いることで、あたかも形式的には開示したかのように振る舞おうとする準備組合の手法は、地権者を見下すものであり、「地権者が主体」の組織らしからぬ行為です。
「地権者が主体」である筈の準備組合が、その主体である地権者に対し、住友不動産との基本契約さえ開示できないと言うのですから、まさに不信感を増幅させるだけの「愚策」だと言えます。
もはや準備組合が地権者主体の組織ではないことは明白です。

重要情報を開示しないまま、「巧言」を用いて地権者から執拗に「再開発への同意」を得ようと試みる住友準備組合。その一方で、地権者が危惧する多くの問題は今も放置されたまま未解決です。
これほど不透明な住友再開発に賛同したいと思うでしょうか?

納得しない限り、決して「同意」しない!

地権者にとり、このことが何よりも大切なのではないでしょうか?

-TOP_Topics, 再開発、ここに注意

関連記事

(25) 準備組合の実態はこれだ!(その2) 

トピックス(24)では「皆さまの準備組合」とは形ばかりで、実質的に泉岳寺の準備組合を取り仕切るのは住友不動産であることを、その具体的事由と共にお伝えしました。 このことは即ち、準備組合内では常に事業者 …

(58)ホームページ開設のすすめ(その2)

ホームページ開設のすすめ 前回(41)ホームページ開設のすすめ から5ヶ月が経過しました。 今回はその後の私たちの5ヶ月にわたるホームページ運営経験も踏まえながら、あらためて各地の皆さまにもホームペー …

(110) 虎ノ門でも同意者数の「水増し」が!(その2)

本トピックスは(109)虎ノ門でも同意者数の「水増し」が!からの続きです。 港区の求める「地権者同意率80%」が達成されたと見せかけるため、事業者側が意図的に土地の分筆を行い、同意者を増やしたのではと …

(225)その「虚偽説明」に住友は反省すらせず!

本トピックスは(224)住友は遂に虚偽の説明までし始めた!の続きです。 「都合の悪い話には無言」を決め込む住友不動産 極めて深刻です!また一つ住友不動産の本性が露見しました。 前トピックスでお伝えした …

(42)これが同意書の正体だ!(その1)

先ずは事業者が泉岳寺の地権者たちへ配布した以下の「同意書」のひな形をご覧下さい。 これは事業者が「都市計画決定」(=地域全体の法律による網掛け)の実施を港区へ申請する際に必要とされる書類で事業者側が作 …