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(82)著名建築家による監修を要望!

投稿日:2021年6月14日

本トピックスは(60)こんな地権者棟に住みたいですか?及び(61)それでも再開発に同意しますか?の続きとして読んでいただくと理解しやすいです。

著名建築家から協力を取付けました!

泉岳寺の地権者にとっては吉報です!
地元駅のデザインを担当された世界的に著名な某建築家から、現行再開発計画の見直しに向けてご協力いただけるという、「快諾」がありました。
泉岳寺周辺地区の再開発は、まさに同氏がご担当された駅の目前で展開されようとしているため、当然のことながら同氏としてもその再開発の行方には関心を持たれているようです。
昨年より、地元「地権者の会」のメンバーが同氏と接見し、その計画上の多くの問題を訴えた続けた結果、今般、ご本人からもその内容にご理解をいただき、「今後要望があれば設計面で協力する」とのオファーをいただいたとのことです。 まさに、この泉岳寺周辺地区にとって最も相応しい、日本が世界に誇る建築家がリーダーシップを発揮してもらえる可能性が出てきたのです!

とりわけ、多くの地権者が不安視している住友側提案の地権者棟案(C2’案)に関しても同氏へ計画の妥当性に関して評価をお願いしたところ、やはり多くの専門家が指摘したのと同様、同氏からも高層棟や広場との見合いで不安があるとの具体的コメントを頂きました。もはや住友側が最終案だとして提示した「C2’案」が地権者にとり快適な住環境ではないことが、専門家の視点からも実証された形です。
また再開発の全体計画に関しても、変貌する第一京浜沿いとの街並みを調和させる工夫が必要である他、駅から泉岳寺へ至る動線も「泉岳寺の参道らしい計画」が必要であり、更に「中門の景観」も広場だけでなく、泉岳寺界隈の雰囲気に合う配慮が望まれる、等々。総じて言えば、現行の再開発計画は見直すべき余地が多々あるとのコメントであり、また、同氏からは要望があれば「良好な住環境や地域との調和」の実現に向け協力を惜しまない、との有り難いお言葉も頂くに至りました。

住友不動産へ要望書を発送!

このため、地元「地権者の会」では同建築家による今回のオファーを再開発全体の付加価値を向上させるまたとないチャンスと捉え、下記2点の要望を盛り込んだ書簡を6月11日付にて住友不動産へ発送しました。

1. 同氏のコメントを受け止める形でC2’案を中心に設計の見直しを行うこと
2. 再開発全体の付加価値を高めるべく、マスターアーキテクト制の導入を図り、著名な建築家である同氏をマスターアーキテクトとして招くこと

(書簡本文については本トピックスの最後に添付してあります)

さて住友不動産からどのような返答が来るのか?
結果は追って皆さまへご連絡します。

6月11日付発送書簡全文 (個人名等、一部黒塗りしてあります)

写)港区長

2021年6月11日

住友不動産株式会社
用地開発事業本部
首都圏第三事業所長
■■ ■ 殿

泉岳寺周辺地区・地権者の会

代表 ■■ ■■

泉岳寺周辺地区市街地再開発,
■■■氏による監修を要望する件

拝啓、貴社益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。

さて2021年5月17日付弊書簡にて、貴社による住宅棟の建築設計案(C2’案)を中心に数多くの問題が内在するとして「計画全体の再考」を貴社へ要望しておりますことは貴社もご存じの通りです。

然る処、今般、世界的に著名な建築家で、且つ、■■■のデザインも担当された■■■氏から当会の呼びかけに対しご賛同を頂き、ご本人との直接面談を経た上で、同氏より、「今後、要望があれば設計面で協力する」との言質を頂きました。

就きましてはこの事実を貴社へご連絡すると共に、当地区に於ける再開発事業の付加価値を高めるべく、同氏のコメントに基づく設計の見直し(特にC2’案を中心とする見直し)を行って頂くと共に、同氏を起用したマスターアーキテクト制の導入を、是非ともご検討頂きたくお願い申し上げます。

懸案のC2’案の計画内容に関して、■■へ専門的な見地から批評をお願いしたところ、やはり多くの専門家が指摘したのと同様、同氏からも高層棟と中層棟との見合い、そして中層棟と広場との見合いに不安があると具体的なコメントを頂いております。もはやC2’案が地権者にとり快適な住環境ではないことが、世界的な建築の第一人者からも実証された形です。

また再開発の全体計画に関しても、変貌する第一京浜沿いとの街並みを調和させる工夫が必要である他、駅から泉岳寺へ至る動線も「泉岳寺の参道らしい計画」が必要であり、更に「中門の景観」も広場だけでなく泉岳寺界隈の雰囲気に合う配慮が望まれる、等々。総じて言えば、現行の再開発計画は見直すべき余地が多々あるとの指摘を受けました。 更に同氏からは、要望があれば「良好な住環境や地域との調和」の実現に向け協力を惜しまないとの、非常に力強いお言葉まで頂くに至りました。

1.■■■氏へお願いするに至った経緯
1)昨年6月に突如として貴社側が提示してきたA案でもB案でもC案でもない「C2’案」なる地権者棟(中層棟)の提案。ある日突然「これが決定案」と言われ、何かおかしいと感じた私たち地権者有志が集まり、専門家へ依頼して3D-CADを用いたコンピューター解析を行った結果、なんとC2’案では1年中陽の差さない住戸が全体の約半数もあることが判明。更に貴社側図面には日影図が極小に描かれていた事実まで明らかとなりました。

2)私たちの行った解析結果が正しいものであることを客観的に検証すべく、データをホームページ上で公開したところ多くの建築専門家の方々から「良好な住環境とは言い難い」、「地権者軽視の設計だ」と言ったコメントが寄せられました。C2’案を何としても推し進めようとする貴社に対し、C2‘案はもはや地権者の望む設計ではないと確信した私たちは、業界内の多くの関係者へ窮状を訴え続けた結果、最終的に■■■氏と繋がることが出来た次第です。

3)■■■氏は、■■■のデザインを担当されたことから、泉岳寺周辺地区に対する理解や関心が深く、また目下■■■■■■■■■■■■再開発地区の設計にも関っておられると言う近隣で共有できる背景も幸いし、今回私たち地権者の窮状を訴えるアプローチに対して快く接見に応じて頂き、更に、私たちと共に今後すすめたい再開発計画の起死回生案の想起や民主的なプロセスへ惜しみなく協力する、とお約束頂けた次第です。

2.■■■氏が適任である理由
1)■■は■■■の他、「■■■■■■」や「■■■■■■■」と言った当代を代表するランドマークとも言える建築設計を担当されていますが、これらの建造物に共通するのは「和の文化を感じさせる基本コンセプト」です。

の屋根は「折り紙」をデザインモチーフにしていますし、■■■■■■では「全国の木材」が多用され再生可能な持続的社会へのメッセージを世界へと発信しています。また■■■■■■では「現代にマッチする和のデザイン」をファサードとして、昭和の古びた■■■に新風を送り込み地域の活性化・話題づくりに大きく貢献しています。 当地区も泉岳寺を中心とした「門前町」であることを今一度初心に戻って見れば、これまでの雑然とした街並みから■■■氏の監修により「参道の整備」や「中門周りの景観」も含め、いわゆる「未来永劫価値ある観光地のお膝元たる泉岳寺駅前の魅力あふれる新しい界隈性」をもって唯一無二の立地と歴史を活かした日本文化の香り漂う「街づくり」が可能になるでしょう。 駅から続く街並みが同じ建築家のデザイン構想によって現代的なデザイン性高く総合的に整備され、その参道に面した高層オフィス棟や足元の低層商業諸施設、中門前広場等との熟慮された棟の配置やそれぞれのエリアとしての景観形成など、東京の南の玄関口に飽き足らず世界にその魅力を発信でき、大勢のインバウンドを呼び込む界隈となるでしょう。

これは、再開発各地で提案されている「紋切り型」の再開発とは明らかに異なる「泉岳寺ならではの再開発」が実現できるチャンスが広がるものと確信しております。

2)■■の設計は私たち地権者に大きな利点をもたらしてくれるものと期待しています。同氏ご自身が「住民目線を取り入れたヒューマンな街づくり」を重視されておられ、各所でそうした実績も重ねられていることから、名実ともに第一種市街地再開発事業にふさわしい、「地権者の、地権者による、地権者のための街づくり」に近づくことが出来る他、地権者目線であるがゆえに、私たちに取り「快適な住環境」が実現できるものと期待しております。

3)一方、■■■氏を採用頂くことは貴社にとっても利点が大きいと思料します。世界的に著名な建築家である同氏をマスターアーキテクトとして採用すれば、当地区の再開発を社会へ大きくアピールできるチャンスとなり得るのではないでしょうか? ■■■氏は、言うまでもなく優れた現代的なデザインセンスと共に一定の事業的な合理性を理解しバランスできる「類まれなる才能」に恵まれた当代を代表する建築家です。 更には、ビッグプロジェクトを取りまとめるに相応しく柔軟で聡明な人間性を兼ね備え、朗らかなカリスマ性を有する人柄でもあります。

貴社におかれましては乱立する品川~泉岳寺周辺の再開発オフィスビルの中で、その魅力や優位性をアピールすることも可能となり、Sクラスに相応しい経済効果を安定的に享受できることに繋がるのではないでしょうか?

就きましては、以上のようなメリットもご勘案頂き、総合的な実現可能性をご理解いただきまして、熟慮の上、貴社よりご返答を賜りたくお願い申し上げます。

尚、■■■氏のマスターアーキテクトとしての採用を前向きにご検討頂けます際には、当会より正式に■■をご紹介させて頂きたく存じます。泉岳寺に於ける再開発計画が、公平・公正、且つ透明性を保つ形で進められ、結果として貴社及び当方の双方にとりwin-winとなりますことを心より願っております。
また今般、世界的に著名な建築家ご自身から、貴社の再開発計画全体に関し設計面で見直しの余地が多々あるとのコメントがありましたため、本書簡は港区長へも報告させて頂くこととしますのでご了解下さい。

敬具

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