本トピックスは(91)住友不動産も疑惑に沈黙か?並びに(92)住友不動産も疑惑に沈黙か?(その2)からの続きです。
前トピックス(97)住友不動産が回答を全面拒否!でもお伝えしていますが、
住友不動産は仲見世疑惑についても
説明拒否の姿勢を貫きました!
しかもその理由たるや、
自分たちは「事業協力者」であり「事業者」ではない。
従い、回答する立場にはない
と言うものです。
実におかしな理屈です。
そもそも誰が「事業協力者」で誰が「事業者」だと言う役割分担は、住友不動産と準備組合との間の決め事に過ぎず、準備組合へ加入すらしていない多くの地権者にとっては、関知するところではないのです。
また「事業協力者」は法律や条令に基づく制度でも無いので、一般の地権者にとってはますますその実態がわかりません。
そのような状況にも係わらず、
住友不動産は地権者からの質問に対し、
「自分たちは事業協力者にすぎない」との理屈を
一方的に振りかざして回答を拒絶したのです。
泉岳寺の再開発計画全体を主導するのは住友不動産であることは今や周知の事実です。事業予算の策定、資金調達、設計、各種調査、等々、準備組合の実際の業務や運営を主体的に取り仕切っているのは住友不動産です。
地権者の元へ訪れるもの住友不動産及び関係先の社員です。準備組合事務所へ行ってもいつも応対するのは住友不動産及び関係先の社員です。
それほどまでに住友不動産は深く泉岳寺の再開発計画に関与していながら、地権者が書面で質問状や要望書を送るやいなや、
「事業協力者なので答えられない」と言うのです。
どう考えてもおかしな理屈です。
むしろ「事業協力者」だからこそ住友不動産は地権者に対して誠実に答えるべきでは無いのではないでしょうか?
それこそがデベロッパーの地権者に対する社会的責務と言うものです。
しかも今回は準備組合の複数の役員の関与が疑われる「仲見世優遇住宅計画」についての疑惑です。疑惑への説明ですら「事業協力者だから答えない」と言う理屈が果たして世間で通用すると思っているのでしょうか?
結局、疑惑に対しても「説明拒否」を貫いた住友不動産!
大企業、とりわけ一般消費者相手の事業を行う住友不動産にとり、このような対応は広報戦略上、決して望ましい手法であるとは言えません。
一歩間違えば、住友不動産の企業イメージに影響を与えかねないからです。
米国では「疑惑へのノーコメント」は「禁じ手」とされています。沈黙は疑惑を増幅させるだけだからです。おそらく日本国内でもさほど状況は変わらないでしょう。
現場の住友社員たちは果たして事前に本社と協議したのでしょうか?
スタンドプレーは致命的です。あまりにもお粗末な対応だと言わざるを得ません。
住友不動産は更なる「過ち」を!
それは、「将来、仲見世の地に棟が建設された場合、その「床」は準備組合の役員3名を含む仲見世住民の既得権としてではなく、全地権者間で公平・公正に配分される」と言った、ごく当たり前の原則に対しても住友不動産は書面による確認を拒否したことです。
これこそ大問題であり、あってはならないことです!
過去に起きてしまった問題に対して「説明に窮する」のはよくあることです。
しかし、住友不動産は「将来については公平・公正にやりますね?」と質問されて、「回答を拒否」したのですのですから極めて問題は深刻です。
これでは、「仲見世の役員たちとの間に裏取引があったのでは?」と世間で勘ぐられても致し方ありません。
再開発は市民の税金も投入される公共性の極めて高い事業であるだけに、地権者全員が公平・公正に扱われるのは当然のことです。
万が一にも、仲見世の地権者だけが優遇されることなどあってはなりません。
しかし、その当たり前のことですら住友不動産は確認することを拒絶したのです。
なんら疚しい行為はないと言うのであれば、住友不動産は正々堂々と書面にて確認をすべきでした。今回の「回答拒否」は実に残念な対応と言わざるを得ません。
私たちは今後も「仲見世優遇住宅問題」を引続き追求して行く所存です。
全国の地権者の皆さま!
残念ながら、これが住友再開発における
住友不動産の姿です。
住友不動産も準備組合も、双方共に疑惑への説明責任を放棄した以上、私たちに真実はわかりません。しかし、それにしても住友不動産は、
1. なぜ疑惑に関与したとされる準備組合役員たちを追求しないのか?
2. なぜ地権者に対して疑惑への説明責任を果たそうとしないのか?
3. なぜ「将来、仲見世の地権者が優遇されることは無い」点を書面で確認しようとしないのか?
住友不動産の対応は疑問だらけです!
彼らの対応を見る限り、やはりそこにはどうしても「語るに語れない」何らかの特殊事情があったと世間が判断しても致し方ないのではないでしょうか?
皆さまは今回の対応をどう思われますか?
業界事情に詳しい方であれば、
すでにお察しのことと思います!
私たちはこれ以上何も申し上げないことにします。
あとは皆さまの健全なる想像力にお任せしたいと思います。
【追伸】
尚、「仲見世優遇住宅疑惑」に関しては、以下の動画をご覧下さい。