本トピックスは(158)港区役所の「隠ぺい体質」からの続きです。
東京都港区の「芝3丁目西地区市街地再開発事業」で起きたこの事件。
野澤副区長への直訴の後も、相変わらず論拠も示さず具体的説明もないまま、平然と「虚偽の説明」に固執し続ける担当課長。
行政から不当な扱いを受けたら
決して泣き寝入りすべきではない!
そのような信念のもと、港区内の複数住民団体で構成される「区民の会」は厳しい姿勢で臨むことになりました。
同課長宛2022年12月5日付「公開質問状」(添付)をご覧下さい。
何が問題なのか?
トピックス(158)でも述べた通り、この事案における最大の問題点は、港区の担当係長が区民に対し憲法が禁じる「検閲行為」を行った疑いです。そしてその係長を守ろうと区の担当課長までが「区民からの告発文書の隠ぺい」を行ったのではとの疑念が持たれていることです。
しかも自らを守るため「嘘」までつき、根拠を示さぬまま「隠ぺい」の正当化を謀ろうとした。
まさに「臭いものには蓋」をしようとする行動そのものです。
「嘘」をつかれた芝3丁目の地権者団体代表(=問題指摘文書の差出人)は、2022年11月2日に野澤副区長と面談し問題を直訴。
その席上で担当課長の主張が「虚偽である」ことを証言しました。
因みに、その席上には渦中の担当課長も同席していましたが、彼はその場で自らの主張の正当性を語りませんでした。
それにも関らず!なんと面談後に同担当課長から届いた11月10日付書簡には、あたかも面談など存在しなかったかの如く、「話し合いで受付処理を行わないこととした」なる、隠ぺいの事実を隠そうとする「虚偽の説明」が再び繰り返されていたのです。これには関係者一同びっくり仰天!
根拠を一切示さず、ひたすら「虚偽の説明」ばかりを繰り返す担当課長!
「嘘も百回言えば真実となる」とでも思っているのでしょうか?
港区役所の担当課長とは思えぬ、極めて幼稚な対応です。
副区長の面前ではおとなしく振舞いながら、後日区民に対しては強硬に「虚偽の説明」を押し付けてくる。
役所ぐるみの「隠ぺい体質」にあぐらをかいた行動なのでしょうか?
残念ながら、それは区民を蔑む行為以外の何ものでもありません。
なぜ「嘘」を貫き通そうとするのか?
真相は本人にしかわかりません。
「一度言ったことは取り消さない」と言う、役人特有の文化(?)が背景にあるのかも知れませんが、一方で、問題を起こした部下(担当係長)を上司である課長が守ろうとした可能性も無いとは言い切れません。企業社会ではよくあることだからです。
しかし何れにしても区の担当課長が区民に対して「嘘」をつくなど言語道断です。「嘘ではない」と言うのなら、同課長はその根拠を説明すべきです。しかし、彼はこれを行おうとしません。
一度ついた嘘は最後まで貫き通すべき?
余談ですが、誰もが知っているイソップ童話に「オオカミ少年」の話があります。この童話の教訓は、
「人は嘘をついてはいけない!」
とされています。しかし視点を少し変えてみると、その教訓は、
「嘘つきは最後まで嘘を貫き通せ!」
と言えないこともありません。
何故なら、嘘つきのオオカミ少年は本物のオオカミが来た時に、うっかり「オオカミが来た!」と、本当のことを言ってしまったために食われてしまったからです。もしその時オオカミ少年が「嘘」を貫き通し、「パンダが来た!」などと叫んでいれば、村人が「なんだなんだ」と家から出て来て少年は助かったかもしれません。
冗談に思われるかも知れませんが、このオオカミ少年の逸話、即ち「嘘つきは最後まで嘘を貫き通せ!」なる教訓は渦中の担当課長の境遇にみごとに当てはまります。
もし「嘘」を認めれば「憲法違反の疑いのある行為を隠蔽」したことになりますから、当然役所内の厳しい処分が待っている。区民からもバッシングを受ける。だから本人は過ちを自覚していても、自己防衛本能が働き「嘘」を貫き通さざるを得ない、と言った境遇でしょうか?
役所が「嘘」をつくことなどあるのか?
私たちの仲間に、今や「地権者」として自らの古巣である某市役所と戦っている市役所OB(=元部長職)がいます。
役所の「手の内」を知り尽くしたOBであるだけに、その方から役所の内部事情をお伺いしました。
その方はさすがに「港区ほどの『露骨な嘘』は記憶にはない」としながらも、役人には「過ちをわかっていながら、その事実を絶対に認めない」、或いは「違法性について承知していても、市民や地権者には公表しない」と言った文化がまだ一部には存在すると話しておられました。
特筆すべきは「役所はなぜそのような強気の態度をとるのか?」との質問に対する答えです。
その方によれば、役所は、「市民が常におとなしく振舞い、裁判等には訴えない」ことを経験則上知っている。だから役所は「強気」になりがちであり、その結果が「絶対に過ちを認めない」、「違法性についても自らは語らない」と言った態度に通じているのだそうです。
市役所職員としての長年の経験に基づくコメントだけに説得力があります。私たちは、行政から不当な扱いを受けたら決して泣き寝入りすべきではないとの姿勢に確信を持つことができました。今後の住民運動にも大いに参考になりそうです。
まとめ
さて、港区役所の担当課長はなぜ嘘を貫くのか?残念ながらその真相は本人にしかわかりません。しかし、区役所が区民に対して「嘘」をつくなど決してあってはならないことです。ましてや区の担当課長たる者が区民に対し、根拠も示さず説明責任すら果たさないとなればまさにそれは「職務の懈怠」(=やるべきことをやらない)だと言わざるを得ません。
不当な扱いを受けたら
決して泣き寝入りはしない!
今回、「区民の会」による担当課長への更なる追及は、もしかしたら今後の「住民運動のあるべき姿」を示唆しているのかも知れません。
さてどのような回答が区から戻って来るのでしょうか?
【添付】