行政等の動向

(行-18)なぜ港区の担当課長は嘘を貫くのか?(続編)

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本トピックスは「(行-17)なぜ港区の担当課長は嘘を貫くのか?」の続きとしてお読み下さい。

公開質問状に対し、僅か4行の回答が届いた!

東京都港区の「芝3丁目西地区市街地再開発事業」で起きた、港区職員による書簡の「検閲」と言う違法行為の疑いが発端とされるこの事件。
「区民の会」が発送した「公開質問状」に対する同課長の「回答書」が届きました。しかし回答文はたったの4行。これが港区役所の課長職にある人物の回答かと目を疑うほどお粗末な内容です。
港区役所は区民に対し、公平・公正、且つ透明性を持った行政を行う責務があり、区の担当課長にはしっかりとした説明を行う責任があります。
しかし残念ながら彼はその責任を放棄したようです。
「百聞は一見にしかず」ですので、先ずは「回答書」を公開します。
「公開質問状」と比較の上、「Q&A」としてご覧下さい。

担当課長は「嘘」で逃げ切るつもりなのか?

「公開質問状」では同課長の説明が「虚偽でない」ことの具体的根拠と説明を求めました。
これに対し「回答書」は「芝3の地権者を守る会の代表への電話での説明により、ご了承いただいたものと理解したため、受付処理を行っておりません」と言った僅か4行の、以前からの主張の繰り返しでした。
「守る会」の代表本人はそのような了承は一切していないと過去から一貫して明言するだけでなく、その後何度も「違法行為の疑いについて説明せよ」と同課長へ要求しています。それにも関らず、同課長は上記のような回答しかしません。もともとが「嘘」であるため、同課長としては具体的根拠の説明をしろと要求されても説明のしようがないのでしょう。

一方、私たちが危惧するのは、同課長が「嘘」でないことの具体的根拠を示さぬまま回答書の中で発した、

ご了承いただいたものと理解したため

なる発言です。私たちはこれを悪質な弁解だと捉えています。
区民側が「了承していない」から公開質問を行っているのに、「ご了承いただいたものと理解した」なる回答が世間で通用するはずもありません。
「区の一方的な理解」が区役所の論理だとすれば由々しき問題です。
同課長は区民への説明責任を放棄しただけでなく、区民を蔑む不適切な発言まで行ったとして多くの関係者が激怒しています。
仮にこのような主張がまかり通れば、区民(=地権者)の声などいとも簡単に反故にされかねず、それこそ再開発は最初から「出来レース」となりかねません。それだけに区民としても安易に幕引きを許すわけには行きません。

まとめ

私たちが各地の地権者団体と連絡を取り合う際に良く耳にすることは、地権者の知らぬ間に再開発計画が水面下で進められてしまい、気が付けば再開発がほぼ内定してしまっていると言った事例が散見されることです。ここで言う「水面下」とは「再開発事業者」と「行政」との関係を指します。そうならないために、地権者側も行政監督官庁へ「地権者側の考え」を伝えると共に「行政からアドバイス」を受ける目的で日常的に足を運んでいるのです。

しかし今回の事件のように、それに乗じて行政が地権者側の書簡を事前に「検閲」し「修正」まで強要するとしたらそれは明らかな違法行為です。しかも、そのことを指摘した告発文書を担当課長が受け付けず隠ぺいしてしまった。更にその理由を問われると、すかさず「守る会の代表との間で受け付けないことにした」なる「嘘」までつき、具体的説明を一切しないままひたすらその「嘘」に固執し続けようとする。
もはや行政機関としてあるまじき行為です。
港区役所のダークな一面が露見したと断言する区民まで出て来ました。

現在、「区民の会」及び「芝3の地権者を守る会」では、区民から意見を聴取し、また専門家とも相談しながら今後の対応を検討中とのことです。
しかし、どのような結論がでようと、この担当課長が区内の地権者にとり、もはや信頼に値しない「ペルソナノングラータ」(=好ましくない人物)であることは間違いないようです。

さて、いくら相手が役所だからとは言え、彼らの地権者に対する不当な行為に対しては、決して安易に妥協や泣き寝入りをすべきではありません。これを行ってこそ真に公平・公正、且つ透明性ある行政が実現するのではないでしょうか?

2022年12月5日付「公開質問状」

写)武井港区長

2022年12月5日

港区街づくり支援部
開発指導課長 ■■■■ 様

港区へ公正で透明性ある再開発事業の
審査・手続を求める区民の会

共同代表  ■■■■  共同代表  ■■■■

共同代表  ■■■■  共同代表 ■■■■

共同代表  ■■■■

(芝三丁目西地区市街地再開発)
貴職が「虚偽の説明」を続けていることに対する公開質問状

拝啓、貴所益々ご清祥の段、大慶に存じます。
さて、貴令和4年11月10日付回答(4港街開第849号)を受領しました。貴職は相変わらず具体的説明を避けたまま「虚偽の説明」を一方的に既成事実化されようとしています。貴職のそのような姿勢は極めて遺憾であり、区民として到底これを受け入れる訳には行きません。
「虚偽」とは、「嘘をついて真実のように見せかけること」を言います。
公平・公正、且つ透明性ある区政が求められる港区役所において、担当課長と言う責任ある立場におられる貴職の行う行為ではありません。
「虚偽でない」と言われるのなら、その理由を具体的根拠と共に私たち区民が理解し納得できる形で説明して下さい。それが貴職の役目であり責務です。

本件は「区の検閲行為」と言う憲法にも抵触しうる違法行為が行われた疑い、そしてそれを問題提起した区民からの「書簡」を貴職は不処理としたこと、更に不処理の理由を「差出人との話し合いで受付処理を行わないこととした」なる「虚偽の説明」に貴職が固執されていることを問題提起するものです。

何度質問しても貴職は「具体的根拠の欠落した回答」を繰り返すばかりです。従い、今回は貴職が「差出人との話し合いで受付処理を行わないこととした」と言う「虚偽の説明」をされている点に絞り、貴職の説明を求めます。
次ページでは問題点と経緯が一般区民にも理解できるよう、敢えてわかりやすい言語と事例を用いて説明しながら質問をさせて頂きます。従い、貴ご回答に就きましても、区民の誰もが理解し納得できる「具体的根拠」をもった説明をして頂きますよう強く要望致します。

■■課長殿、

1.当事者である「芝3の地権者を守る会」(以下「芝3」)は、あなたが一向に説明責任を果たそうとされないことから、2022年11月2日に区議2名の同席のもとで野澤副区長との面談を行いました。
2.その席上には■■課長、あなたご自身も同席されていましたね?
3.その席上で「芝3」の代表(=問題提起した書簡の差出人)は、副区長に対し「区との話し合いで受付処理を行わないとした事実などない」と証言し、あなたの主張を明確に否定したことをあなたも覚えていますね?
(当日の証言を待たずとも、あなたは過去に複数会に亘り「芝3」の代表から「あなたの説明は事実でない」旨の書簡を受け取っていますね?)
4.しかしあなたはその席上で事実関係につき反論をされませんでした。
あなたの主張が正しいことの説明もされませんでした。そうですね?
5.それなのに面談終了後にあなたから届いた頭書11月10日付回答書には、再び「話し合いで受付処理を行わないこととした」なる主張が繰り返されていました。そのことに私たちは驚いています。

いったいどういうおつもりなのでしょうか?区民を蔑んでいるのでしょうか?
「嘘」は「嘘」として最後まで貫き通そうと言うお考えなのでしょうか?
結局あなたは違法行為を隠蔽しようとしているだけなのではないでしょうか?
当事者(=書簡の差出人)が「虚偽」だと副区長の面前で証言したにも関わらず、あなたはなぜ「虚偽ではない」ことの立証をされなかったのですか?
大変失礼とは存じますが、あなたの論理的思考は極めて幼稚です。
例えて言うならば、あなたは「1+1=3」だと主張し続ける一方で、「3」を導くに至った理由を一切説明しようとしない小学生のようなものです。

・(先生):なぜ「1+1=3」となるのですか?
・(生徒):「1+1=3」は「1+1=3」です。だから「1+1=3」なのです!
・(先生):それではわかりません。どのようにして「3」を得たのですか?
・(生徒):「1+1=3」と言ったら「1+1=3」なのです。それが結論なのです!

あなたの説明はまさに上記の先生と生徒とのやりとりと同じであることをご認識下さい。私たちは子供ではありません。あなたは港区の担当課長であり、私たちは区民です。港区役所は区民に対し、公平・公正、且つ透明性を持った行政を行う責務があり、あなたには説明責任もあります。
あなたが「話し合いで受付処理を行わないとした」との主張に固執されるのなら、その具体的根拠を私たち区民が理解し納得できる形でご説明下さい。
多くの区民があなたの言動に注目しています。年末でお忙しい時期とは存じますが、本件の重大性に鑑み年内にご回答を頂きますようお願い申し上げます。

敬具

【連絡窓口】〒■■■■ ■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■■

2022年(令和4年)12月19日付担当課長からの「回答書」

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