カラクリとは相手方に知られぬよう巧みに細工するその仕掛けのことを言います。一方、手口とはそれを進めるためのやり方を言います。
再開発業者にもよるのでしょうが、一般に再開発(第一種市街地再開発事業)は、
地権者に著しく不利な条件を強いる「地上げ事業」
であることに各地の地権者が気付き始めています。
もしこの認識が世間に知れ渡れば地権者の反発は必至で、「地権者の合意形成」を前提とする再開発事業は成り立たなくなります。そこで再開発業者側は、このことを地権者に悟られぬよう様々な仕掛けを使い、巧みに地権者を再開発賛成へと誘導しようとするのだと考えられます。
通常、一般の地権者は再開発事業に対する詳しい知識など有していませんから、その背後にあるカラクリや再開発業者による手口などに気付く由もありません。まさにそこが再開発業者の狙いだと考えられます。
しかし地権者にとり、カラクリや手口の存在を知る知らないでは大違いです。安易に再開発に応じれば将来の生活設計にも狂いが生じかねません。
そこで当サイトでは、再開発事業者が語ることのない「再開発のカラクリ」と「業者の手口」を一つ一つ具体的事例を示しながら、今後、シリーズものとして皆さまへわかりやすい言葉でお伝えして参ります。
これらのカラクリや手口については皆さまに随時ご参照頂けるよう、
当サイトのトップページ上に
「カラクリと手口」なるメニューを追加します。
まとめ
住友不動産が行なう再開発事業に限って言えば、その実態は、
「準備組合」を巧みに操ることで
地権者に著しく不利な条件を強いる「地上げ事業」
であると、多くの地権者が考えるようになってきています。
しかもこれは当地区固有の問題ではないようです。各地の地権者団体や専門家と情報共有を行った結果、なんと他地区の住友再開発現場でも似たような状況が散見されることがわかってきました。
少なくとも地権者の目にはそのように映るようです。
ある意味、これは住友不動産が自ら招いた当然の結果だとも言えます。
当地区に関して言えば、地元地権者団体が住友不動産に対して複数回に亘り公開質問状を送付していますが、彼らは「自分たちは事業協力者に過ぎない」との理屈で逃げてばかり。一切の書面による回答を拒絶して来る有り様ですから、地権者が住友不動産に対して懐疑的となるのは当たり前です。
住友不動産が地権者に対して説明責任を果たさない以上、地権者が自らの土地資産を守ろうと、住友再開発の実態究明に乗り出すのは自然の流れです。その結果見えて来たのが「再開発のカラクリ」と「業者の手口」であったと言っても過言ではありません。
今後の「カラクリと手口シリーズ」が、皆さまの大切な土地資産を守る上での判断材料の一つとなれば嬉しい限りです。