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1. 三菱地所「悪質地上げ」の強引手口
2. 「不都合な真実」には沈黙の三菱地所
3. まとめ
三菱地所「悪質地上げ」の強引手口
12/26発売の「ZAITEN(2月号)」(旧:「財界展望」)ではこの様な表題で三菱地所による強引な手口の特集が組まれています。
現場は当サイトでも過去から問題提起し続けている東京都港区の芝三丁目西地区。
記事は三菱地所が仕掛ける「地権者攻略法」について、「だまし討ちのアンケート調査」、「虚偽の説明」、「借地権者への圧力」、更には同意率を上げるための「土地の分筆への懸念」など、様々な観点から三菱の手口を細かく報じています。
他地区の地権者の皆さまにとっても参考となる情報が多々含まれていますので、是非一度ご覧になってみてください。
「不都合な真実」には沈黙の三菱地所(注1)
地元で発覚した三菱「ぼろ儲け」疑惑(総事業費1,500億円の事業で竣工時に三菱地所が1,850億円もの莫大な「開発利益」を得るとの試算結果が明らかとなった問題)に対し、三菱地所が現在も沈黙を貫き、「地権者側からの再三の要求にもかかわらず説明責任を一切果たそうとしない」ことは過去のトピックスで何度も報じている通りです。
今回の「ZAITEN」記事で驚いたのは、三菱地所がメディアの取材に対しても同様に沈黙を貫いた点です。
しかも三菱側の窓口が「現場事務所」ではなく「広報室」であったことから同社の会社ぐるみの「隠ぺい体質」が社会へ露呈してしまった感があります。
三菱地所は、他の多くの三菱グループ企業と異なり、企業間取引だけでなく、マンションや再開発事業などを通じて一般市民をも直接の取引相手としている企業です。
同社は現在、横浜においてディズニーランド級のテーマパークまで計画しており、「子供たちにも夢を与える」事業として多くの市民が期待を寄せている最中でもあります。
それだけに、三菱地所にとり日頃からメディアや一般市民との対話を継続し、公平、公正、且つ透明性ある広報対応を心掛けることで良好な「企業イメージ」を保ち続けることは社内の至上命令でもある筈です。
とりわけ再開発事業は市民の税金も投入される公共性の高い事業ですから不祥事に対しては社会の注目度も高くなりがちだと言う点を、三菱地所は再認識すべきではないでしょうか?
(注1) 現場(芝三丁目西地区)のデベロッパーは三菱地所、三菱地所レジデンス、丸の内よろずの三菱系3社ですが、本トピックスではでは便宜上、これら3社を合わせて「三菱地所」又は「三菱」と記しています。
まとめ
当サイトが長年提起し続けて来た三菱地所の問題点を今回、「ZAITEN」(2月号)が詳しく纏めてくれました。
各地の三菱再開発でお悩みの地権者の皆さまには是非とも記事を読んで参考にして頂きたいと思います。
まとめの最後に「三菱地所のブランドスローガン」を再度ここに記しておきます。

三菱地所のブランドスローガンには
「人を、想う力。街を、想う力。」
と書いてあります。
この内「人を、想う力」について三菱地所のホームページは、次のように説明しています。
どうすればそのお一人お一人に喜んで頂くことができるか。
幸せになっていただけるか。夢や感動を感じていただけるか。
絶えずその答えを追い求めて日々の仕事に向き合って行く。
果たして三菱地所の社員たちは本当にそのような決意のもとで再開発を進めようとしているのでしょうか?
それを判断するのは地権者を含めた一般社会です!