TOP_Topics 再開発、ここに注意

(194)空室だらけの「住友ビル」に海外も注目か?

投稿日:2023年9月2日

海外からも反応が!

8/10付でトピックス(192): 住友の「再開発ビル」は空室だらけをアップしたところ、なんと国内だけでなく、米国中国インドインドネシアベトナムと言った海外からのアクセス増加が確認されました。言語が日本語であるため、今のところアクセスは「海外在留邦人」や「外国企業の日本担当」などに限られると推測されますが、現場のリアルな実態が公になる機会は少ない

だけに、今回の記事が海外でも注目を集めたことは間違いありません。

このため各国で関心をお持ちの皆さまにも幅広く住友不動産の実態を知って貰おうと、急遽、英文記事(7)Sumitomo’s “Inconvenient Truth” on their Empty Office Buildingsをアップしました。

(上記の英文トピックスをクリック頂くか、又は当HPのトップページ上段にある「English」ボタンからお入りください)

海外向け英文記事の概要

表題の和訳は空室だらけの住友オフィスビル。その不都合な真実
過去に掲載したトピックス(192)とは多少内容が異なりますが、
①コロナ禍で、都心のオフィス需要に変化が生じたこと、
②それにも関らずオフィスビルの新築ラッシュが続いていること、
③その中で、(一地域の定点観測ながらも)住友不動産の新築オフィスビルの空室率が60%超と、突出して高いこと、
を報じ、続いて、
④近隣地区の空室率が高いにもかかわらず、住友不動産は今も泉岳寺地区にてオフィスビルを中核とした再開発計画を強引に進める姿勢を崩していないこと、
⑤これに対し地元地権者が大きな不安を抱いていること、
⑥不安の背景には、事業リスクを引き受けるのは住友不動産ではなく地権者だと言う再開発の仕組みが関係していること、
などを報じました。

住民目線の重要性について

私たちはいわゆる経済の専門家ではなく、あくまでも地権者を中心とする地域住民にすぎません。しかしそれでも私たちが現場から住民目線で発信する「リアルな情報」は、おそらく住友不動産からは発信されることの無い情報なだけに、国内外を問わず、社会の皆さまに広く知って頂く価値はあると考えています。

雑感ですが、住友不動産は大手上場企業であるにもかかわらず、他企業と比較した場合、(企業文化も含めて)いわゆる「国際化」そのものが遅れているように見受けられます。もちろん「海外への情報発信力」と言った観点でも同様です。それだけに私たちは今後も海外に向け「事実」を中心とした住友不動産のリアルな姿を「住民目線で」情報発信して行きたいと考えています。

まとめ

コロナ禍が終わり、オフィス需要の減少を伴う新たなパラダイムシフトが起きている現実を住友不動産は再認識する必要があります。高い空室率を単に「一時的な現象」だとして片づけるべきではありません。
同時に住友不動産は自社の事業計画内容を、「事業リスク」を引き受けることになる地権者たちに対して詳しく説明する責務もあります。
もしそのような責務を果たすことなく、再開発の「事業リスク」を地権者へ転嫁したまま「新築オフィスビル」を今後も計画し続けるのであれば、住友不動産は何れ全国各地の地権者をも敵に回す結果となりかねません。
住友不動産には、住友グループの一員としてコンプライアンス」を遵守すると同時に、地権者に対し隠し事をしない「健全」且つ「サステナブル」な企業であることを今こそ社会へ示して貰いたいものです。海外の皆さんもこの点をしっかり見ている筈です。

-TOP_Topics, 再開発、ここに注意

関連記事

(40)都が再開発事業を凍結!

東京都が再開発事業の休止を決定! 都内の地権者の皆さま! 東京都による再開発事業の休止が決まりました! 都はコロナ対策に人的資源や財源を集中的に投入するため、不要不急の事業を当面休止することを命じた2 …

(6)再開発は6年で終わる?

事業者側が作成した資料のなかで、「再開発は15年かかるものだと聞いていますが、本当ですか?」の質問に答える形で、「いいえ、都市計画決定から6~7年程度で完成する想定となっています」と記されています。 …

(14)遂に離脱者が!

他のトピックス欄でも数多くの例を挙げていますが、事業者が進めようとする再開発の手法の多くは地元地権者にとり不平等、且つ不公正なものであると多くの地権者が感じています。残念ながら、事業者側の状況に改善は …

(75)10分でわかる再開発のカラクリ動画

「突然再開発をやりたいと業者が訪ねてきた。どうしよう!」 「初めての経験なのでまだ再開発が何なのかもわからない」 「何度聞いても再開発は難しすぎて理解できない」 「事業者側から良い話ばかり聞かされるが …

(151)「準備組合」と「住友不動産」との不透明な関係

本トピックスでは、再開発の主導者が好んで使う 準備組合が「事業者」で、住友不動産は「事業協力者」 と言う「決まり文句」について検証して行きます。 もっともらしく聞こえるフレーズですが、良く考えればそれ …