
本トピックスは(274)三菱地所社員が地権者を「恫喝」か?の続きです。
今般、
三菱地所が地権者を恫喝したとされる「書簡」を入手
しましたので公開します。是非皆さまにてご判断ください!
1. これが三菱地所が代表者宅へ送り付けた問題書簡
2. 封筒には手書きのメモまで記されていた!
3. 「地権者への恫喝」は決して許されない行為
4. 「連絡拒否」をされてもなお強気の三菱地所!
5. 早くも三菱地所から「次なる手口」が登場
6. まとめ
これが三菱地所が代表者宅へ送り付けた問題書簡
(赤字・赤線部分は当サイトの注記です)

封筒には手書きのメモまで記されていた!
(赤字・赤線部分は当サイトで記入。筆跡は個人が特定されぬよう加工してあります。)

「地権者への恫喝」は決して許されない行為
書簡には、
地権者様に不利益が生じる恐れがあります
とはっきり書かれている点にご注目ください!
まさに受け手によっては「恫喝」ともとれる文書です。
このような書簡を送りつけられたのでは、たとえ言い回しを多少変えたとしても地権者は間違いなく不快感と共に委縮をしてしまいます。
恫喝を受けた側がそれをどのように受け取るかによっては「不法行為」(民法709条)をはじめ「脅迫罪」(刑法222条)、「強要罪」(刑法223条)、「恐喝罪」(249条)等、様々な法令に該当する可能性が出て来ており、三菱側が今後の対応を誤れば人権問題へと発展する可能性も無いとは言えません。
また、三菱地所と言う大企業が「地権者」と言う弱い立場の個人に対して恫喝を行うことが社会的に許されるのかと言う議論もなされるべきではないでしょうか?
「連絡拒否」をされてもなお強気の三菱地所!
問題書簡の「最後の3行」にご注目ください。
三菱地所は連絡不要通知を提出した地権者に対して、なおも「訪問」や「連絡」について「要望があれば個別に配慮・対応させていただきます」などと未練がましく結んでいます。連絡不要を表明した者への返信としてはあまりにも配慮が欠けています。三菱がいかに「執拗な勧誘」を行っているかを象徴する文言だと言えます。
地権者に背を向けられたら再開発の実現が不可能であることは、誰よりも三菱地所自身がよく知っている筈。それなのに、彼らは地権者の苦境を顧みるどころか、逆に気持ちを逆なでしてでも強引に地権者をつなぎとめておこうとする姿勢が書簡最後の3行に見事に表れてしまっています。
三菱地所は自社の利益が最優先で
「地権者の苦悩」など考えようともしない!
地権者たちは三菱地所のこの本音に気づいてしまった感があります。
この様な業者に付きまとわれる地権者はたまったものではありません。
しかも三菱の強引で執拗な勧誘の手口はこれで終わりではありませんでした。次項をご覧ください。
早くも三菱地所から「次なる手口」が登場!
三菱地所は恫喝を疑われる文書の送付に加え、更に「連絡不要通知」そのものを無効化しようとする策まで打ち始めたようです。
問題書簡の「上から6行目」にご注目ください。
そこには、「ご本人からのご要望が無い限り」連絡等を控えさせていただきますと記されています。注意すべきは「本人からの要望」なる文言です。
三菱はこの文言を引用し、早くも「複数の連絡拒否者たちから事務局へ相談や問い合わせが来ている」などと事実ではない説明を行い、連絡拒否の意思表示をあたかも提出者自身が破棄したかの芝居を行うことで、拒否者たちとの連絡を強引にとり戻そうと試みたのです。
これに驚いた地権者団体側が連絡拒否者全員へ確認を行ったところ
その様な事実はない
ことが判明。実はこれは「三菱地所担当者が「勧誘(接触)不要通知」を無効にしようとする演出」であったことが明らかとなったのです。
(まさにこれは「下手な田舎芝居」そのもの。少なくとも業界の大手企業が行う行為ではありません!)
嫌がる地権者を何としてでもつなぎとめようとする!
その様な姿勢を取り続ける再開発業者は、地権者がまともに相手にすべき業者でないことは明らかです。地権者の皆さまはお気を付けください!
まとめ
芝三丁目西地区では三菱地所の7年間にも及ぶ強引で執拗な勧誘に耐え兼ねた地権者たち20数名(=地権者総数の約15%)が「我慢も限界」だとして、三菱側に対して「勧誘(接触)不要通知」を提出しました。
これに対し、三菱地所は地権者への強引な姿勢を反省するどころか、地権者を恫喝したともとれる書簡を地権者へ送り付け、更には「勧誘(接触)不要通知」を無効化しようとする策にまで出たのです。
ここまで来るともはや悪意すら想起させる「迷惑行為」そのものであり、「三菱」の看板を背負った企業が行う行為でないことは明らかです。
バブル期の都市開発における「地上げの実態」をリアルに描いた映画に「マルサの女2」(伊丹十三監督)と言う作品があります。
この映画には「愛情と脅し」や「嘘ハッタリ」と言った当時の不動産業者の地権者攻略の生々しい手口が随所に登場します。
残念なことに、現在でも似た手口を使う不動産業者は存在するようです。
しかし三菱地所のような業界大手企業がこれをやってはいけません!
三菱地所にとり「地権者との関係維持」が生命線だと言うのなら、「恫喝」や「虚偽の情報の流布」などではない「正しいやり方」がある筈です。
公平、公正、且つ透明性ある活動を前提に、
地権者からの疑問や要望に率直に答え、
抽象的な形ではなく具体的に書面で説明する!
これこそが再開発デベロッパーとしての役割であり責務です!
いま芝三丁目西地区で起きている問題は、各地の三菱再開発現場のどこででも起こり得る問題です。それだけに各地の地権者の皆さんも三菱地所の「次の一手」が気になるところではないでしょうか?当サイトでは引き続き三菱地所の「一挙手一投足」を皆さまへお伝えして参ります。